記事の概要
大学入学共通テストまで、間もなくあと200日となります。
昨年度の一般入試(=現「一般選抜」)は、兼ねてからの予想を上回り、極めて厳しいものになりました。
以前、「今年度の一般入試が難化する理由」を解説しましたが、今年度も引き続き難化することが予想されています。
そのため、限られた時間で効率よく学力を向上させる必要があります。
現在、非常に注目されているのが映像授業(=学習動画)で、多くの高校で映像授業の積極利用を生徒に勧めています。
映像授業には次のようなメリットがあります。
①映像授業(=学習動画)はスマホ好きな子どもたちとの親和性が強い
②授業の単元が非常に細分化されている
③段階的にレベルアップできるように授業が配列してある
④模試の対策になる
⑤低価格で質の高い授業に触れられる
この記事では、昨年度まで2年連続して高校3年生の担任を務めてきた経験を活かして、映像授業(=学習動画)を利用するメリットについて具体的に解説しようと思います。
長年の間、受験指導・進路指導に携わってきた経験から、高校生やその保護者の方、新任の先生向けに、ここだけの、取っておきの、実践的な入試攻略法をご紹介しています。
最新の情報が入り次第、記事の内容を更新したいと思いますので、定期的にサイトをご訪問ください。
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映像授業(=学習動画)を利用するメリット
現在、多くの学校が映像授業を提供する会社と提携しており、生徒に学習動画の視聴を勧めています。
また、YouTubeのチャンネルには学習動画が溢れていて、中には学校の先生の授業力を遥かに凌しのぐような質の高い授業も存在します。
映像授業の視聴時間と全国模試の成績との相関関係を調査したことがありますが、当然ですが視聴時間に比例して偏差値は高い傾向にありました。
映像授業を利用するメリットとはどのようなものなのでしょうか?
①映像授業(=学習動画)はスマホ好きな子どもたちとの親和性が強い
第一の理由はこれに尽きます。
今の子どもたちはスマホが大好きですよね。
特にYouTubeが大好きだと思います。
みなさんもエンタメや音楽の動画をよく観ていると思います。
私の7歳になる子どもも、最近ではガンダムやおさるのジョージの動画をスマホやタブレットで観ています。
保護者会でも伝えることですが、子どもたちが観ているのは何もエンターテインメントのチャンネルばかりではありません。
映像授業を利用し、学校の授業の予習復習や受験勉強をして学力を向上させている生徒がたくさんいるのです。
大人でも、今や書店でハウツー本を買うより、インターネットや動画で分からないことを検索する時代ですよね。
それと全く同じです。
勉強をする習慣がない子どもにとって、大好きなスマホやタブレットで視聴できる映像授業(学習動画)は勉強をする動機づけ、習慣化の初動として最適です。
参考書や問題集はこちらから強いて意識を向けなければなりませんが、動画はこちらに歩み寄ってくれます。
黙っていても語りかけてくれるわけですから、勉強に前向きになれない子どもたちが勉強に取り組みやすくなるのは当然です。
甘やかしのようにも聞こえますが、まずは良質な授業に触れてもらい、勉強の習慣をつけることが何よりも先決なのです。
東京大学など超難関大学への進学率が全国屈指の名門麻布中学校高等学校では、図書館の入り口に敢えて漫画を置くそうです。
子どもたちが興味を持っている漫画を足掛かりにして、図書館に訪れる習慣を身に付けさせ、読書に誘うためです。
勉強する習慣がない、または学力が伸び悩んでいる場合、ぜひ映像授業を取り入れてみてはどうでしょうか。
②授業の単元が非常に細分化されている
恐らく、ご覧になったら驚くと思いますが、各科目の単元が学年・レベルごとに極めて細かく設定されています。
そのため、学校の授業の予習復習がピンポイントで行えます。
また、苦手分野をリスト化し、その分野を動画授業の単元で狙い撃ちすることもできます。
私は、自分の生徒にはスタディサプリ(リクルート)や、映像授業Try it(家庭教師のトライ)などのYouTubeの動画授業を積極的に活用するように伝えています。
その理由はいくつかあります。
例 スタディサプリ(リクルート)
☆月額1980円で5教科18科目、4万本を超え授業動画がスマホ・タブレット・PCで見放題。
☆スタンダードレベル、ハイレベル、トップレベルと分かれており、自分の学力に合った学習が可能です。
☆下の画像はほんの一部ですが、CMで話題、私の生徒もお世話になったカリスマ英語講師関先生の授業がたくさん用意されています。
☆動画学習時間が計測されるので、努力の「見える化」ができます。 |
気になる方は、下リンクにて直接詳細をご覧ください。
③段階的にレベルアップできるように授業が配列してある
上のスタディサプリの画像でも分かると思いますが、無理なく学力を向上させるために細かく、基礎から応用の順に段階的に授業が組まれています。
また、学校の授業の進度が遅い場合、先回りして動画授業を視聴することによって学力の停滞を防止できます。
参考書や問題集は、万一自分の学力に適合しない場合、理解することが困難になります。
これで勉強を投げ出す生徒がかなり多いです。
しかし、スタディサプリなどの映像授業は自分の学力に合わせて動画を選択できるので、自分の理解度に合わせて講義のレベルを調節することができます。
また、各会社とも動画配信をするにあたって、会社の顔となる一流の講師を抜擢しています。
そのため、分かりやすくないわけがありません。
かくいう私も、説明しづらいと感じる時は、この動画授業の解説を参考にすることがあるくらいです。
④模試の対策になる
進研模試(ベネッセ)や全統模試(河合塾)など、これから頻繁に模試を受験すると思いますが、それぞれの模試には実は出題分野・出題範囲というものがあらかじめ設定されています。
これは学校でも教えてくれると思いますし、模試を主催する会社のホームページをご覧になれば一覧が示されています。
模試ごとに提示された分野・範囲をあらかじめ勉強し、段階的に、着実にレベルアップをするというのが、本来の模試の受け方なのです。
その勉強をする際に、単元ごとに細分化された学習動画は最適のツールと言えます。
映像授業(=学習動画)のススメ
リモート授業や映像授業がかなり活用されていますが、もはや一斉授業や紙媒体の参考書にこだわる理由はありません。
学校の授業や映像授業(学習動画)、参考書や問題集を組み合わせた三位一体の勉強を行えば、短期間での偏差値アップも夢ではありません。
家計にとってもありがたいですよね。
大学入学共通テストまで、刻一刻と時間は迫っています。
ぜひ映像授業を取り入れてみてください。
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