大学入試・出願計画③~滑り止め校の選定

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はじめに

こんばんは!

箱根駅伝の結果が出ましたね。笑(前回の記事「第3回 いまさら聞けない出願計画の基本②」←クリック!)

この結果により、青学、東海、國學院、帝京、東京国際、明治大学を受験する学生は、ある程度志願者が増えることを覚悟しなければならないでしょう( ノД`)…

ただ、青学と明治大学に関しては、入学定員の厳格化による首都圏の大学難化の影響で、昨年度この両大学を敬遠する受験生が多数おり(受けても合格は難しいと考えるからです)、今回の結果を受けて、なおさら志願者が減少する可能性もあります。笑
しかし、首都圏の偏差値上位大学の志願者が減少するということは、その志願者の受け皿になるのは中堅私大である日東駒専や大東亜帝国以下の大学となってくるわけですから、東海、帝京、東京国際の志願者は激増する可能性があります。
まあ、こればっかりは入試当日、蓋を開けてみないと分からないところですが。

 

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滑り止め校の選定

さて、本日の話題は前回に引き続き、「出願計画の基本」についてです。
出願計画の中で最も重要なのが、滑り止め校の選定です。

前述した通り、昨今首都圏の入試は激戦化していて(「第1回 いまさら聞けない入試の現状」←クリック!)、行きたい大学・知っている大学だけを受験すると全滅します。
実際にそういう受験生はたくさんいます。
加えて、来年度の新テストの導入と相まって、私大も入試傾向を大幅に変えてくる可能性が大いにあります。

私は国語の教員ですが、国語に関して言えば、新テスト(大学入学共通テスト)は従来の大学入試センター試験と趣きを異にします。
記述方式の採用が見送られたとはいえ、この新テストの対策をしていない今年度までの受験生が、対策を十分に積み重ねてきた来年度の受験生と戦うのは極めて不利です
そのため、浪人はなるべくなら回避した方がよいでしょう。

だからこそ、今年は例年にも増して「滑り止め校の選定」が非常に重要になってくるのです。
そして、自分の(お子さんの)偏差値がどれくらいなのかをきちんと把握し、その偏差値から5以上低い大学を滑り止め校として選定していく作業が必要となってくるのです。

しかし、自分より偏差値が5低い大学を選んだから大丈夫だ!

・・・ことはそう簡単ではなく、滑り止め校選定の際の注意点を、以下に4つ挙げたいと思います。

(ここからは、便宜上、現時点でベネッセ偏差値(←クリック)が50の受験生を基準にお話をしたいと思いますので、その滑り止め校となる大東亜帝国以下の大学について述べていきます。)

 

滑り止め校選定の注意点①

大東亜帝国は激戦区!?

先ほども述べましたが、青学や明治に限らず、昨年度GMARCHは志願者から敬遠される傾向にあり、今年度もその傾向が続くと言われています。
ベネッセや河合塾、旺文社(蛍雪時代)のデータでもそれが示されています。
GMARCHを敬遠した受験生は、必然的に日東駒専・大東亜帝国以下の大学に集まってきます。
また、GMARCHを受験する学生の滑り止め校は本来日東駒専となるのですが、定員の厳格化の影響で日東駒専では滑り止まらない可能性がありますので、大東亜帝国以下の大学を滑り止めにする傾向が強まり、なおさら大東亜帝国以下の大学に志願者が集中することが予想されるのです。
予想されるというより、昨年度はこの傾向が如実に現れました。
従って、大東亜帝国以下だからといって安易に滑り止め校として設定するのではなく、各大学・学部・学科の

・偏差値
・募集定員
・3か年の倍率
・3か年の合格最低点
・3か年のセンター試験得点率

には特に注意を払い、不合格になる危険性の少ない大学・学部・学科を選ぶのです!

大学の中でも、毎年倍率や合格最低点が高い学部・学科があるので、マナビジョンパスナビ(←クリックしてサイトへ)を利用して、傾向や難易度を掴みましょう。

 

滑り止め校選定の注意点②

それぞれの大学には看板学部がある!?

大学にはそれぞれ得意分野というものがあり、伝統的にその得意分野を教授する看板学部というものがあります。
例えば、

大東文化大学→文学部
亜細亜大学→国際関係学部
国士舘大学→体育学部
明星大学→教育学部
東京経済大学→経済・経営学部
立正大学→心理学部
文教大学→教育学部
杏林大学→保健・医学部

この看板学部では、残念ながら滑り止めに選定するのは不向きです

また、看板学部とは言い切れないが、難易度が高い、または近年難化している学部もあります。
例えば、

帝京大学→教育学部
神奈川大学→外国語学部
桜美林大学→ビジネスマネジメント学郡

繰り返しになりますが、大学の名前だけで滑り止め校にするのは危険です。
きちんと学部・学科ごとの偏差値を確認し、自分の(お子さんの)偏差値よりある程度低い偏差値の大学・学部・学科を選ぶようにしてください。

 

滑り止め校選定の注意点③

国際系・心理学部は激戦必至!?

昨今のグローバル化の影響により、国際教養を身につけたいと考える受験生が増加しています。
そのため、国際系学部(国際学部・国際文化学部・国際関係学部・グローバルコミュニケーション学部)では、志願者が殺到しています。
そのため、こういう志願者に対しては、以下のようなアドバイスをしています。

国際系学部だけを志望校にするのではなく、同じく外国語・国際文化・国教養を身につけることができる外国語学部、もしくは文学部外国文学科も併せて受験せよ!!

入学しないことには研究も何もできませんからね。笑
ちなみに、これは実力相応校やチャレンジ校の選定の際にも留意しておかなければならないことでもあります。

 

滑り止め校選定の注意点④

全学部入試ではなく、個別入試で受験する!

当然のことながら、全学部入試(=統一入試)に比べて、学部独自の入試(=個別入試)の方が募集定員の枠は大きいです。
そのため、どうしても合格しておきたい滑り止め校の入試方式としては個別入試が妥当です。

 

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最後に

最後に、私のおすすめとして挙げたい滑り止め校の大学は・・・
本日、箱根駅伝で活躍した帝京大学です。
なぜおすすめかと言えば、
・入試日程が早い(1月30~31日)!
本命(チャレンジ校)受験に向けた練習になるし、合格発表も早く、合格すれば安心して格上の受験に臨める。
・大学の質に比べて、偏差値があまり高くない!
教授、施設、留学制度などが充実しており、入学して損はなさそうだが、偏差値はそれほど高くなく、合格しやすい。
・いい意味で、立地がよくない!
八王子キャンパスなので落ち着いた環境で勉強できるが、各大学の都心回帰が相次ぐ中で田舎のキャンパスは受験生にはやや抵抗もあり、志願者が集まりにくい(=合格しやすい)。
・将来性がある!
総合大学で様々なことが学べ、生徒数も多く、志願者も増加傾向にあり、いずれ大学のランクは上がってくると考えられる。

ぜひ帝京大学について調べてみてください!

以上、いまさら聞けない出願計画の基本③でした。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回も、出願計画の基本についてお話しする所存です!

 

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