勉強嫌いの子どもを勉強好きにする3つの方法

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この記事で分かること

☆勉強嫌いの子どもを勉強好きにする方法

☆子どもに論理的なコミュニケーション能力、表現豊かな発信力を育む方法

 

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勉強嫌いの子どもを勉強好きにする3つの方法

「例えばね」で身近な例を示す

教員生活を15年間続けてきましたが、教え方のうまい先生には特徴があります。その一つが、「例えばね」です。授業が分かりやすいと評判になる教員ほど、この「例えばね」を多用します。未就学児や小学生の子どもに勉強を教えているとき、「なんでこんな簡単なことが分からないのだろう?」とは思わないまでも、あまりにも当たり前のこと過ぎてどう教えたら良いか分からなくなることがありますね。それは、私たちがすでにその理屈を熟知しているからです。でも、例えば、いま目の前に得体のしれない何かが突然現れて、それが何かをにわかに理解することが出来ないように、勉強を開始し始めた子どもの目の前には日々このようなことが起こっているのだと、私たちは考えなければなりません。

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理論とその実践には隔たりがあります。ビッグバンとか○万光年とか、頭ではどういうことなのかを分かっていても、完全に理解して自分の知識に落とし込むのは大変です。その時に、「例えばね」で身近な例示をしてあげることによって子どもの理解を促し、知識の定着を図るのです。これは楽しいに決まっていますよね。

例えば、前回私は「アメリカナイズ」という用語を用いて記事を書いたのですが、アメリカナイズとは「アメリカ化」という意味です。もっと詳しく言えば、強力な資本を持つアメリカの企業が世界進出し、それまでにあった各国の既存の経済基盤や文化を侵食していき、挙句の果てに世界が同質化するということを表します。でもこれ、私たちには理屈は分かりますが、子どもにとって見たら、「そんなことありえるの?」という感じで、ちょっとイメージしにくいですよね。そんな時に、「例えばね」を用意するのです。

「例えばね、街を歩いているとマックやスタバ、ケンタッキー、デニーズ、ドミノピザ、あなたの好きなトイザらスがあるでしょう? みんなiPhoneを手に持って、Googleで色々なことを調べたり、TwitterやFacebookで友達とつながったり。YouTubeで動画を観て、喉が乾いたらコカ・コーラ飲んで、ほらこの間、Amazonでガンダムのプラモデル買ったじゃない?でもね、これは日本だけじゃないの。世界各国で行われていることなのよ。」

これは実際に、私が高校一年生の国語総合の授業で行った例示とほとんど同じ内容ですが、ここまで丁寧に例示をしたおかげでみんな理解できたようですし、「アメリカナイズ」の是非についての討論が非常に盛り上がったのを覚えています。

このようにして例示を行うには、親も十分な知識を身に付けておかなければならないでしょうし、時には子どもが学校で勉強する範囲を先回りすることも必要でしょう。ただ、子どもが理解してくれた顔を見れば、そんな苦労は吹っ飛ぶでしょうけどね。笑

 

暗記は語呂合わせや替え歌(覚え歌)で

子どもは、替え歌(覚え歌)や語呂合わせが大好きです。私は国語の教員をしていましたが、古典の授業ともなると生徒は催眠術にかけられたように大人しくなります。暗記することも多いですし、今の言葉と違うわけですので、まあ、気持ちは分かりますが。そのようなときに、語呂合わせや替え歌(覚え歌)は非常に効果を発揮します。時には喉が焼き切れそうになるくらい歌った記憶があります。

例えば、GoogleやYouTubeで「元素記号 覚え歌」と検索してみてください。その手の動画がたくさん出てきます。同じように、「掛け算 覚え歌」「都道府県 覚え歌」「東京23区 覚え歌」「百人一首 覚え歌」「歴史年号 覚え歌」などなど、これらを視聴しながら勉強すれば、子どもと盛り上がれること請け合いです。自分で検索したりYouTubeで調べたりすれば、勉強のヒントはネットに転がっているということも分かり、自主的に勉強するようになるかもしれません。家庭版ICT教育ですね。勉強を好きになるかどうかは、その初動にかかっています。最初に楽しいと感じてしまえば、後は自走できるものです。ぜひ最初はお子さんと歌いながら、楽しみながら勉強してみてください。

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学ぶ目的を明確にする

「これは大学に行くために必要なことなのよ」ということではありません。いま勉強していることが何の役に立つ知識・方法なのかを、子どもに明確にするということです。漢字を勉強すれば多くの本が読みやすくなるように、そしてそのことによって多くの知識が吸収できるように、その学問分野の習得によってどんな恩恵が得られるのか、もっと具体的に言えば、いまこのページで勉強している知識がどのようなことに活用できるのか、子どもに対して学ぶ目的を明確にすることが必要です。あまり言わない先生が多いですからね。

例えば、小学校1年生の子どもが1800円のガンダムのプラモデルを欲しがっているとして、毎月500円のお小遣いをもらっているとします。掛け算を学ぶ導入として、もってこいですよね。実際に彼は、それを経験するわけですから。この理論と実践が、知識の理解と定着を促進するのです。英語を勉強しているのであれば、グローバル化の話をしてあげればよいのです。そして、商店街や駅に行けば外国人の方がいるはずです。「英語を知っていれば、道を尋ねられて即座に教えてあげることもできるし、外国人の方と仲良くなれば、今まで日本では経験しえなかったことを教えてもらえるかもしれないよ」などと、子どもに言ってあげればよいのです。

 

1年前でしょうか、子どもに飛行機を見せに空港に行ったのですが、その途中、私は東京駅で恐らく中国人の方に新宿三丁目駅への行き方を聞かれました。片言でしたが、英語で説明し、彼らは次の電車で去っていきました。その時の子どもの表情が忘れられません。英語を学ぶ目的というものを了解したのではないでしょうか。

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まとめ

勉強嫌いの子どもを勉強好きにする方法

☆「例えばね」で身近な例を示し、知識の定着と理解の促進を促す。

☆暗記は語呂合わせや替え歌(覚え歌)を利用して、楽しく知識を吸収する。

☆学ぶ目的を明確にして、勉強する動機付けを行う。

日本は現在、「思考力・判断力・表現力」を習得させる教育を推進しています。いままでは暗記偏重の学習体制だったのですが、これからは知識・技術の真の理解と、それを適切に発信する力の養成が求められます。最初に目的を説明する、分かりやすくなるように身近な例を示す、そして時には語呂合わせやキャッチーな言葉を駆使して勉強する習慣は、知らず知らずのうちに子どもに論理的なコミュニケーション能力、表現豊かな発信力を育むことにもなります。その能力が推薦入試の面接や就職活動、会社でのプレゼンテーションに活かされるかもしれません。何事も習慣です。ぜひ試してみてください。

 

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