はじめに
こんにちは!
本日は、平安貴族たちの恋愛事情についてお話しします。
ホワイトデーが近づいてきましたが、みなさん、
中には本命のチョコを受け取って、
ドキドキですね!
バレンタインデーやホワイトデー、
そこで、本日は、
ステップ1 うわさを聞きつける!
平安時代とは、「鳴(=7)く(=9)よ(=4)、
まだ北海道は未開の地で、平安時代当初、
また、病気はもののけや悪霊の仕業とされ、
重要な決断を下すときにも占いが用いられ、
そんな時世ですので、当時はまだ、
そのため、親族でもない限り、
もっと言えば、女性は実家で過ごすことが多く、宮中(皇居)や貴
つまり、男女の出会いのチャンスは、
でも、当時の貴族も恋愛はしたいはずです。笑
男性貴族はどうやって恋のきっかけを作ったのでしょうか?
「北三条大路の西に、うるわしい乙女がいるらしいぞ。なにやら、
そんなうわさを聞きつけるや、
『竹取物語』をご存知の方は、
かぐや姫は、
竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
ステップ2 のぞき見する!!
馳せ参じた後、貴族たちはどうするか?
それが、「のぞき見」です。笑
いまでは犯罪ですが、
うわさに聞いた女性が、
しかし、当時の貴族の邸宅は築地(ついぢ)という土塀に囲まれて
身分の低い女性の家や別荘などは、透垣(すいがい)と呼ばれる柴
邸宅の中にいても、御簾(みす)という装飾が施されたカーテンの
築地→御簾→几帳→扇子、
『源氏物語』には、主人公光源氏が、
また、同じく『源氏物語』には、光源氏の妻である女三宮(おんな
「源氏物語」最大のヒット漫画
このように、「のぞき見」
ここまででも相当大変ですが、
そもそも、まだ会えてすらいないですからね。笑
しかし、このもどかしさが、
ステップ3 和歌のやり取りをする!!
ステップ2で、のぞき見できたにしてもできなかったにしても、
日本の女性貴族は賢いです。
ここから、女性のテストが始まります。笑
「あなたには、私を幸せにするだけの器量がありますか?」
それを試すのです。
かぐや姫も、プロポーズしてきた5人の貴公子に無理難題をふっか
通常、男性貴族は女性の気を引くために和歌を贈ります。
みなさんは冬休みの課題で、
冬休みの最後の日になって、
私はその口です。笑
冬休みの課題ならばそれで済みますが、
和歌には、
枕詞・序詞・掛詞・縁語・見立て(比喩)・歌枕・
多くの修辞法を駆使しなければなりません。
特に、先ほども申し上げた通り、日本の女性貴族は極めて賢く、
そんな女性たちをうならせるだけの和歌を作らなければならないわ
また、当時の女性の美徳の一つに「字の綺麗さ」がありました。
そのため、
これらは一朝一夕には上達しないため、
ステップ4 夜這いをする!!
いまで言えば「既読無視」にならずに(笑)、
しかし、まだ大っぴらには訪ねることはできませんので、
中には、会う段取りも整っていないのに、
『源氏物語』の髭黒の大将の話がそれに当たります。
なにはともあれ、ここで初めて、2人は互いの顔をはっきりと、
その感動・感激は相当なものだったのではないでしょうか?(๑>
そして、男性の訪れが三日三晩続くと、
男性は、女性の両親から「三日夜の餠(みかよのもちい)」
ステップ5 手紙を贈る!!
結婚が成立しても一緒に住むわけではありません。
当時は通い婚と呼ばれ、
男性は夜明けを待たずに女性のもとを去るのが礼儀です。
そして、自分の邸宅に帰った男性はひと息つく暇もなく、「後朝(
後朝とは「衣衣(きぬぎぬ)」の当て字で、 当時は掛け布団はあ
つまり、衣衣とは、
「昨夜は素敵な夜でしたね」と、
以上、これらが男性貴族の恋愛プロセスです。
もちろん、男性貴族の身分がある程度高くなければ、ステップ3の
経済力や社会的な地位がある人と結ばれることが、
当時の結婚は、「人と人」というよりは、「家と家」
このように、当時の男性貴族たちは、
うわさを聞きつける→のぞき見する→和歌のやり取りをする→夜這
といった、
涙ぐましい努力を経て、
それに比べたら、現在はお互いの顔も見えるし、会話もできるし、LINE
男性たちよ、いまは恋愛しやすい世の中となりました。
草食系になっている場合ではありませんᕦ(ò_óˇ)ᕤ
人生は一度きりしかありませんよ。
さあ、ホワイトデーはすぐそこです、好きな人に告白しましょう!
あなたの恋愛が成就することを祈っています!
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