イチロー〜アメリカを魅了したメジャーリーガー

知的生き方

こんにちは!

本日は、前回の清水宏保(←クリック)同様に、私が決まって生徒に語って聞かせる元メジャーリーガー、イチローについてお話します。

 

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人物

イチロー(本名、鈴木一朗)

 

競技

野球(引退)

 

主な戦績

日本球界(オリックス)では首位打者(リーグ最高打率)7回

7年連続でベストナイン、ゴールデングラブ賞の栄誉を獲得。

 

210本のシーズン最多安打記録は、イチローが渡米した後も長らく破られることはなかった。

2010年に阪神のマートンに、そして2015年に216本のヒットを打った秋山翔吾(西武)に記録を破られはしたものの、イチローの記録は秋山よりも13試合少ない時点で達成されたものであり、野球ファンの心には真の最多安打記録として位置付けられている。

 

メジャーリーグに移籍してからも首位打者2回

10度のゴールドグラブ賞

2004年シーズンには262本のヒットを重ね、今後破られることはないとされたメジャー最多安打記録を更新して全世界に衝撃を与えた。

 

メジャー通算3089安打、日米通算4267安打を放ち、現在前人未到の652セーブを挙げた元ヤンキースのマリアーノ・リベラに次ぐ、満票での米球界殿堂入りが有力視されている。

 

輝かしい実績を誇るイチローだが、日本でもアメリカでも変わることなく活躍できたのはなぜなのか?

野球選手としては180センチと小柄な肉体であるにもかかわらず、大きな怪我をすることなく、ここまでわれわれに感動を与え続けられるのはなぜなのか?

今回はその秘密に迫ろうと思う。

 

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限界突破を目指す高い目標設定

イチローは、敢えて難しい球を打ちにいく。

相手投手が自信を持っている球種を打ち砕くことに喜びを感じる。

恐らく、相手の勝負球を打ち崩し、自信を喪失させ、自分に対して苦手意識を持たせて今後の対戦を有利に働かせる効果を期待している面もあるのだろう。

 

イチローは、難しい球をうちに行くために必要な、高度なバッティングの技量を手に入れるために、日夜厳しい練習に取り組む。

敢えて難しい球を打つという試練を自分に課し、その試練を克服するための過酷な練習を行うことによって、

 

更なるバッティング技術の向上、

加齢とともに訪れる肉体の衰えの抑止、

試練を克服してヒットを打った時の喜び、

 

これらのものを同時に獲得しているのである。

 

それだけではない。

フリーバッティングでは、イチローは誰よりも快音を響かせてホームランを打っている。

僕、ホームランも打てるんです。狙って打てるんです。と豪語する。

ストライクゾーンに来た球を打つのは、僕は誰よりも上手いとも言ってのける。

自分に課した試練によって、甘い球はなんでも打てる状態になっているのだ。

こうして、あらゆる球種に対応可能な安打製造機が出来上がったのである。

 

ちなみに、イチローの代名詞とも言える「背面キャッチ」も、彼は敢えてやっている。

視界から消えたボールを取ることによって、キャッチの感覚を研ぎ澄ませる。

だから、やはりフライならなんでも取れるのだ。

 

第1回目の清水宏保(←クリック)の時にも言ったが、敢えて自分に試練を課し、常に限界突破を目指すためには、「高い目標設定」がやはり有効なのである。

イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019 (文春e-book)

 

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限界突破に向けたトレーニング

イチローのひたむきさを表す高校時代の逸話にこんなものがある。

 

彼が在籍していた愛知工業大学名電高校、通称愛工大名電の野球部員は寮生活をすることになっていた。

しかし、誰もが寝静まった夜中、どこからともなく物音がしたらしい。

1日や2日のことではない。

毎日毎日、不気味な物音がするので、いつからか「愛工大名電の寮には幽霊が出る」という噂が立った。

 

ある日、野球部員が真相を突き止めようとした。

寮をくまなく調べて回ったところ、そのお化けの正体は、なんとイチローだったのである。

夜な夜な響く物音は、イチローの素振りの音だったのだ。

高校時代から、イチローはエースピッチャーで、打率5割を超える技巧派バッターとして活躍していたが、やはり人の見ていないところで日々努力を繰り返していたのだ。

 

この姿勢は、プロになっても、メジャーリーガーになっても変わらない。

ドラフト会議では4位でオリックスに「拾われ」、才能を花開かせてくれた仰木監督に出会っていなければ、ともすれば戦力外もあったかもしれない。

決して順風満帆な船出ではなかった。

 

バッティングの技量は、空からは降って来ない。

当時、多くの野球少年たちが真似した彼の「振り子打法は一朝一夕に出来上がったものではなく、全てイチローの努力の賜物なのだ。

イチローは言う。

「‪バッティングに究極はない。

振り子打法は徐々に変化し、バッティングフォームだけでなく、立ち位置や走り方まで毎年刷新されている。

 

イチローは天才ではあるが、努力の天才でもあったのだ。

イチローフィールド 野球を超えた人生哲学

 

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限界突破のための決められたルーティン

試合前は、12時少し前に朝食と昼食を兼ねる弓子夫人のカレーを毎日食べ、愛犬一弓(いっきゅう。一朗と弓子夫人から一字を取っている)と戯れる。

笑顔がこぼれる。

 

14時前に車で球場に向かう。

目つきが変わる。

サングラスを掛け、言葉少なにダックアウトに入っていく。

 

16時30分からランニングに柔軟体操、キャッチング。

18時10分にはフリーバッティングのためにバッターボックスに入り、毎日同じ回数のスイングを行い、18時20分には切り上げて試合開始を待つ。

 

スタメンだろうがそうでなかろうが、バットを近くに置き、戦況を見守る。

時折屈伸や素振りを行う。

 

毎日この行程を繰り返す。

集中力は、高めようと思って高まる性質のものではない。

それでは逆に焦りが生じてくる。

だから、イチローは、こうした決められたリズムに身を委ねることによって、よい緊張感、集中する力、闘争本能をあくまでも自然な形で高め、そして徐々に動ける体を作っていくのである。

 

学生には試験や部活動の大会、ビジネスでは会議や商談でのプレゼンテーションなど、自らの真価が問われるようなシチュエーションに幾度となくさらされる。

その時に、緊張してどぎまぎし、前の夜にあれだけ準備をしたのにと悔しい思いをしたことはないだろうか?

 

一生懸命な人ほど失敗できないと感じて、本番に向けた入念な準備を行うものだが、だからこそ自分を追い込んで過度に重圧やプレッシャーを感じやすくなるものである。

そのような時は、この勝負師イチローのスタンス、日常のルーティンに見習い、決められたリズムの中にコンセントレーションを徐々に高めていくのも成功の手がかりになるかもしれない。

今日は特別であるから気合を入れるという負荷のがけ方ではなく、いつもの一挙手一投足の延長線上に集中のピークが来るようなルーティンの構築に努めてみてはどうだろうか?

天才たちの日課

 

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まとめ

限界突破に向けたイチローのプロセス

・高い目標設定で常に成長する自分になる!

・いつまでも究極を追い求め、見えないところで日夜努力する!

・決まったルーティンの中に、自然な形で集中力を高める!

 

どうだったでしょうか?

どれか自分と当てはまるポイントはあったでしょうか?

 

4月は何もかもが新たに始まる「リ・スタート」の時期です。

みなさんもイチローのように、限界突破に向けた革新的な生き方を始めてみませんか?

 

最後になりますが、

いまやコロナウイルスの影響で、ダウ平均株価・日経平均株価の暴落、円高、内定切り、早期退職勧告など暗いニュースが毎日のように報じられ、先の見えない深刻な、長期的な経済不況が襲ってくる可能性があります。

加えて、AI技術の導入で今ある仕事の多くは消えていきます。

もはや安定した職種はなく、終身雇用もなくなり、首を切られた時に、他者に比べて極めて優れた技術を身につけていなければ、再雇用は難しい世の中がやって来るでしょう。

 

イチローは言います。

(自分を追い込めるのは、最後は)どれだけ野球を愛しているかどうか(にかかってくる)でしょうね。

 

何かを極めないと、食いっぱぐれる時代が到来します。

何かを極めようとするには、やはり嫌々では無理があります。

だから、好きなものでとことん戦える世界に飛び込むか、それが現時点で不可能なら、いま戦っているフィールドに興味を見出すよう努めるか、そのどちらかしかないでしょう。

 

好きこそものの上手なれ。

 

それが目標達成の秘訣だし、実りある人生にもつながるのだと思います。

みなさんの4月が、色々な意味で革新的なものになることを願っています!

そして、「後悔などあろうはずがない(引退会見の言葉)」人生を送りましょう!

 

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