【言葉のこもれび】「一生懸命」という四字熟語の由来と秘められた力

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「一生懸命」という言葉の由来

一生懸命」という言葉があります。

 

しかし、この言葉ほど安易に用いられる四字熟語はないのではないかと感じます。

 

「一生懸命」は、もと「一所懸命」から生まれた言葉で、それは鎌倉武士が幕府からたまわった(=いただいた)己の所領である「つの場」を、「けて」守り抜くことを意味しています。

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例えば「三浦」や「諏訪すわ」など、土地の名前がその人の名字になるように、土地とその人のアイデンティティ(=自分が何者であるかの根拠)が強く結び付いていた時代には、領地の喪失そうしつは一族の終焉しゅうえんと等価値だったのです。

 

だからこそ、武士は自分の領地を守るために「命を懸けて」戦ったのでした。

 

時代劇を見ていると、「城を枕に(して)討死うちじにする」という言葉が飛び出すことがありますが、その決意と覚悟が伝わってきますよね。

 

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「一生懸命」という言葉の力

とかく私たちは、「一生懸命頑張ります」と一種の挨拶のように、決まり文句であるかのように用いています。

 

しかし、そこに魂がどれほど込められているでしょうか。

 

「一生懸命頑張りなさい」と言った後には、私は必ず上記の話を生徒にして、彼らのやる気をもう一段高めています。

 

命を懸けて」頑張りなさい、と。

 

みなさんも「一生懸命」という言葉を用いた時は、ぜひこの言葉の由来に思いをせ、その決意と覚悟を引き締めてみて下さい。

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